音読の次のステップ、ディクテーションとシャドーイング。
ディクテーションとは英語の音声を聞いて、それを書き取る練習。
シャドーイングとは、聞こえてくる音声の影に続いてついていくように、音読をする練習方法です。
春樹が個人的には一番大事なステップの一つで、他の日本人と大きな差をつける事が出来るステップだと思います。
なぜなら、みんなやっていないから。
目次
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- ディクテーションを行う理由とその効果
- ディクテーションに適切な練習教材・サイト
- ディクテーションの具体的な方法
- シャドーイングの効果
- シャドーイングの方法
- ディクテーションとシャドーイングの組み合わせ
1. ディクテーションを行う理由とその効果
ディクテーションは英語の音声を聞いて、それを書き取っていく練習です。最初から最後まで単語全てを書き取る形式もあれば、穴埋めのように単語を埋めていく形式もあります。英語の場合、自分で発音出来ない音は聞き取れないと言われており、聞こえない英単語、つまり発音することが苦手な単語を発見して、潰していく作業でもあります。スピードが早くて聞き取れない、何回聞いても分からない、そのような壁にぶち当たった事はないですか?また、最後の文章や一部の単語は良く聞こえるんだけど、最初の文章が聞き取りにくい、何を言っているのか、それぞれどんな単語なのかわからない。。。春樹もそんな経験が沢山あります。ディクテーションを行えば、そのギャップを解消し、自分の不得意な単語やポイントが明確になることで、主にリスニングの力を鍛えることが出来ます。
2. ディクテーションに適切な練習教材・サイト
春樹は、なんと留学時代に下記のサイトを使ってディクテーション(とシャドーイング)を行っていました。というか、やらないといけない状況になりました。。。。。なぜか?理由は後で話します。。。。
リスニングプラザ(https://www.listening-plaza.com/)
ディクテーションに必要な要素が全て網羅されており、非常に使いやすくて繰り返しの練習がしやすいです。全力でおすすめします。特徴としては次のような点があります。
●リスニングプラザの特徴
- 穴埋め式方式で、単語の数が分かるようになっている
- 1つの音声につき、時間は約45秒〜1分前後と短め
- 全文の日本語訳が付いている
- レベル別に3段階に分かれており、自分の能力に合った学習が出来る
- 各レベルごとに20文づつ用意されており、ボリュームは十分
少し古いサイトにはなりますが、とても無料とは思えないほどクオリティが高く、使わない理由が正直見当たらないです。
数少ないデメリットとしては、トピックがややニュースっぽくてトピックの幅がやや限定的な点と、少し英語がはっきりと流暢過ぎるので、より砕けた表現や会話調の練習にはあまり向いていない点でしょうか。ただ、これらは後のステップで実際に映画・ドラマ等でより本格的な練習をするので、今の時点ではあまり気にしなくていいです。順を追って、各チャートを確実にこなしていきましょう。
他のオススメ教材・サイト
英語リスニング無料情報館(https://english-listening-center.com/)
3. ディクテーションの具体的な方法
先に紹介したリスニングプラザを元に説明します。
同サイトの「絶対に守って頂きたい学習手順」にも書かれていますが、まずは何度も聞いて、自力で出来るところまで書き取ってみます。サイトには100回まで聞きましょう!と書いてありますが、そこまでやる必要は正直なく、30−50回程度で十分だと思います。春樹も何度も何度も聞き直しては、これもう絶対分からない!となるまでは聴き倒しました。
ヒントの日本語訳を見て、自分で自力で調べて、これ以上もう無理!となって初めて英文スクリプトを見て、答え合わせします。春樹もこれ何度も感じましたが、全然異なる単語だったり文節だったりして、あっけないと言うか、自分のリスニング力の無さに少しだけがっかりすると同時に、弱点が明らかになります。間違えた部分を中心に何度もまた聞き直し、自分の弱点である聞き取り辛いポイントを克服していきます。ディクテーションを行うことで、英語の日本語の発音のギャップに気づく事ができ、日本語英語からの脱却をすることが出来ます。英語リスニング回路を、あなたの脳みそに新たにインストールして、英語脳に徐々にアップデートしていくのです。そのためにディクテーションは必要不可欠なステップと言えます。
また、自分が発音出来ない音は聞き取れない、とも言われているため、このあとに何度も音読をしましょう。これで、自分でも発音ができるようになり、スピーキングにも活かすことで出来るので、一つの教材・サイトにある文章を、最大限に活用する事ができます。ただ音読するだけでは、よくありがちな日本語発音に偏ってしまいがちなので、ただ音読するのではなく、次に紹介するシャドーイングを是非実践して下さい。
4. シャドーイングの効果
シャドーイングを行うことで得られる主な効果は次の3つです。
- 発音が矯正される
- 英語特有のリズムやイントネーションが身につく
- 発音出来ないと聞き取れないので、リスニング力向上に繋がる
特に1と2は多くの日本人が苦手としている部分なので、シャドーイングを繰り返せば、それだけで他の日本人英語学習者よりも一歩先に進むことができ、大きな差をつけることが出来ます。春樹の英語力が大きく上達したのも、このシャドーイングのお陰です、本当に。お世辞とか何でもなく、です。海外の英語スクールで他の日本人留学生よりも英語を早く多く喋れるようになっていたのは、間違いなくこのシャドーイングを行ったからです。それくらい、重要ですし、それなのに日本人はあまりやろうとしない傾向がありますね。だからこそ、絶対にチャレンジして欲しいですし、正直、大変ですが効果は保証します。
5. シャドーイングの方法
レベル別に徐々にシャドーイングの階段を登って行きましょう。正直負荷がかなりかかるトレーニングなので、少しづつステップアップしていくことです。
- まずは英文スクリプトを見ながら、1文ずつシャドーイング
- 慣れてきたら、英文スクリプトを見ながら全文をシャドーイング
- 英文スクリプトを見ずに、音声のみでシャドーイング
シャドーイングは実際にやってみるとわかりますが、かなり疲れますし、集中力を要求します。常に聞こえてくる英文には耳を傾けながら、かつ自分の口から発音し続けなければいけないのですから。最初は全文をシャドーイングするのは凄い大変だと思うので、慣れるまでは一文づつ、英語の音声を聞き終えてから、それを直後に繰り返す、という方法でも構いませんし、最初のうちはこれでも十分効果があると思います。ポイントは、聞こえてくる音声そのままそっくり発音するということ。日本語発音になってはいけないですし、苦手な音声があれば、まず基礎的な英語の発音練習からした方が良いかもしれません。
リズムやイントネーションも、聞こえてくる音声そのままそっくり真似しましょう。最初は恥ずかしいかもしれませんが、次第に慣れてきます。まず、この恥ずかしさの克服が案外大きな壁となるかもしれません。ただ、ここで恥ずかしかったり、面倒だと思ったりしていると、いつまでたっても英語が話せるようにはなりませんよ。英語を自分の仕事に活かしている人、海外旅行で物怖じせずに英語を話せる人は、みんなこの自分でしっかり発音するステップを必ず通ってきています。
6. シャドーイング・音読にオススメな教材・サイト
VoiceTube(https://www.voicetube.com/?ref=logo)
こちらは各種時事ニュースやトピックを扱っているサイトです。動画音声に加え、全文英語のスクリプトも載っているので、音読・若しくはシャドーイングの練習にもってこいです。レベルがA1〜C2.の6段階に分かれていますが、全体的に少しレベルは高めでスピードも早いです。レベル別に分かれているのは、音声のスピードというよりも、使われている単語のレベル(専門性)が異なるという感じです。どちらかと言うと中級者〜上級者向けですが、記事によっては日本語訳の全文スクリプトもあるので、答え合わせも容易に可能です。ですが、個人的には、日本語のスクリプトはある程度英語学習に慣れてきた人には必須ではないと思いますし、自分でいくらでも意味くらい調べられるからです。なので、最初のうちは日本語訳スクリプトがついた動画を、また慣れてきたら自分の好きな動画・興味がある動画・好きなトピックを選ぶと、飽きずに勉強できると思います。
●Voice Tubeの特徴
- 単語レベル別に6段階に分かれており、自分のレベルにあった動画を選ぶ事ができる
- 英語スクリプトに加え、日本語全文スクリプトも付いている(※全動画ではなく、日本語訳スクリプト付きの動画は限られている)
- 全動画でスピードを通常・遅めの2段階に調節することができ、音声が早すぎる場合は調節が可能。
- 動画全体のリピートに加え、一文づつのリピートも出来る為、苦手な単語が含まれている文章のみを集中して繰り返し学習することが出来る。
- スクリプト上の単語をクリックすると、その日本語訳が瞬時に出るようになっている。
- 習熟度別に単語をマーキングして分類することが出来る(→これは正直あまり使わなくて良いかも)
日本語訳スクリプトが付いている動画は限られているので、日本語訳がついているかどうかにこだわるよりも、あなたが興味があるトピックに関わる動画のほうが良いでしょう。その方が楽しく興味を持って続けられますし、何より飽きずに勉強出来るでしょう。意味がわからなければ辞書やネットでいくらでも調べられますし、というか自分で調べもせずに、全部日本語の訳に頼るのはオススメしません。もちろん、シャドーイングするに当たっては、その英文の意味を完全に理解していないといけませんので、どの道わからなければ自分で調べましょう。
英文全文スクリプト例:
イギリスがついにEU離脱へ、次はどうなる? (What comes after Brexit? UK leaves EU Friday)
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- When London's iconic Big Ben strikes 11PM on Friday night,... the UK will officially
- be out of the European Union.
- It's been a long and complex farewell from Brussels, but some three-and-a-half years
- after the historic referendum,.... the day has finally arrived.
- After years of people asking "when Brexit?"....
- now the question becomes "what's next after Brexit?"
- Our Oh Soo-young reports from London.
- Three and a half years after the UK narrowly voted to leave the European Union, Friday
- closes the chapter on its 47-year membership of the regional bloc.
- But that's not the end of the story.
- The withdrawal agreement which goes into force at 11PM in the UK,... also marks the start
- of what are expected to be long and gruelling trade negotiations.
- The various sticking points include rules on regulatory standards, fishing, banking,
- energy and transport.
- But while the two sides slug out a deal,... a transition period takes effect.
- This means current EU rules and standards on trade, freedom of travel, and business
- continue to apply,... though the UK loses its voice in the bloc's institutions.
- UK officials have expressed a willingness to start talks straight away.
- But EU ministers must first agree on a motion to do that at a meeting in late February,
- meaning the negotiations are likely to start in early March.
- A UK-EU summit in June is expected to serve as a check on progress.
- June is also the final month that the UK can ask the EU to extend the transition period
- up to 2022.
- However, British Prime Minister Boris Johnson has firmly ruled out that option.
- Then, this means officials would have to draw up a proposal by late November
- if they want to end the transition period with a viable agreement.
- But is 11 months long enough to work out such a deal?
- Brussels has made it clear it won't give the UK zero-tariff access to its single market
- if it doesn't comply with EU regulations on the production and trade of goods.
- At the same time, the UK has refused alignment with EU standards.
- The disagreements are expected to complicate the negotiation process.
- "I think what we'll see is an interim deal to make sure that by the end of the year there
- is no that cliff edge and, and, and the UK doesn't leave without an agreement.
- But I think that this would be only the first one of multiple agreements that would need
- to be negotiated and signed in future years.
- Not on any economics but also on political issues, possibly also on social issues, foreign
- policy as well."
- "The UK crosses the point of no return, but the future remains unclear for its ties with
- Brussels... and the status of some 5 million citizens made up of EU nationals in the UK
- and Brits in the EU.
- The quagmire that is Brexit looks far from over.
- Oh Soo-young, Arirang News, London."
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掲載元:https://jp.voicetube.com/videos/83928
6. ディクテーションとシャドーイングの組み合わせ
サイトに書いてあるリスニングプラザを使用方法は、繰り返し聞いて、書き取って、答え合わせしたら更に何回も聞き直す、という手順を紹介されていますが、春樹は更にここから一段踏み込んだ活用方法として、これらに加えてシャドーイングも是非やって頂きたいと思います。
なぜか?自分で聞いたり読んだり出来る日本人は非常に多いですが、やはりスピーキングが苦手、という人が非常に多いためです。他の人よりも一歩抜きん出た英語力を身につけるためには、自分から自ら発音する・ネイティブの音声をそのままそっくり真似て発声する、という練習がどうしても必要になります。もちろん、自分の頭で考えて(若しくは考えずとも)英語を組み立てられるようになるにはまた別の英作文の力が必要になりますが、現時点のステップでは、とりあえず音読・シャドーイングのみ行えば良いです。なぜかというと、英作文する際にも頭の中で、若しくは発音する際に、日本語発音が抜けきれていない事が多く、そのままの発音・イントネーションで英作文を練習するのは少し非効率的だからです。