文法を気にしすぎて話せるようにならず、間違いをしないように
慎重になりすぎて、スピーキングが伸び悩む人は多いと思う。自分もその一人だった。
そういう意味で、文法を気にしすぎることは良くないとも言えるが、
やはり重要、と言っておきたい。今回は時制について。
基本的な時制に関しては、以下の通りだ。
<基本の4形>
1) 現在形: I eat an apple.
「私はりんごを食べます」・・・普遍的な事象・真理・特性
2) 過去形: I ate an apple.
「私はりんごを食べた」・・・過去一時点での話
3) 未来形: I will (am going to) eat an apple.
「私はりんごを食べるつもりだ」・・予定・意志
4) 過去完了形: I have eaten an apple.
「私は(今まで)りんごを食べた」・・過去の一時点から今まで
上記が基本の4形。
それぞれ、いつりんごを食べるかによって、動詞が変形、もしくは、動詞の前に助動詞がつく。
<進行形:一定期間内の動きや動作を表現>
上記に加え、りんごをムシャムシャずっと食べている、という「動き」や「動作」を強調したい、もしくは、一定の今でも過去でも未来でも、ある一定の期間での動きを表現したい場合、be doing (~ing) を付け加えて、進行形にする。
5) 現在進行系: I am eating an apple.
「私はりんごを食べている」
・・・あなたの目の前に今まさに食べているイメージ
6) 過去進行形: I was eating an apple.
「私はりんごを食べていた」
・・・(昨日の朝、例えば1時間ずっと食べていた)今は食べていない
7) 未来進行形: I will be (am going to) eating an apple.
「私はりんごを食べているだろう」
・・・明日の朝、(例えば)1時間ずっと食べているイメージ
8) 過去完了進行形: I have been eating an apple.
「私は(過去の一時点から)今まで(ずっと)りんごを食べている」
・・・1時間前から今に至るまでずっと食べているイメージ
動詞によって、よく使う時制がだいたい決まっている
既にお気づきかもしれないが、今回はりんごを食べる、という動作の中で、普段良く使う時制と、ほとんど使わない時制がある。例えば、1)現在形 のりんごを食べる、は、普段の生活の中では、あんまり使わない気がする。強いて言えば、人間はりんごを食べるが(Human eats an apple)、鳥は食べない(Birds don't eat an apple)、みたいな、変わらない事実や対象の特徴を説明する時に使う。りんごを食べる、という動作でよく使う時制といえば、個人的な感覚では、次の3つかな。
2) 過去形: I ate an apple.
「私はりんごを食べた」・・・過去一時点での話
5) 現在進行系: I am eating an apple.
「私はりんごを食べている」
・・・あなたの目の前に今まさに食べているイメージ
6) 過去進行形: I was eating an apple.
「私はりんごを食べていた」
・・・(昨日の朝、例えば1時間ずっと食べていた)今は食べていない
仮に他に使わない時制が多いとしても、この時制の大原則は頭に入れておいて欲しい。
でないと、いつなのかのイメージが付かず、混乱する。
言葉でこの時制を表現し尽くすのは限界があるし、他にも多数の初心者向けの文法書に
良い事例や説明が沢山載っているが、大事なのはイメージで捉えるということだ。
イメージで瞬間的・反射的に捉えられるようにならないと、リスニングとスピーキングで
かなり苦労することになる。いつまでも耳に入る英語→日本語訳、若しくは、自分が
いま話そうとしている日本語→英語 の変換に時間がかかる。
だから、文法をおろそかにしては駄目。最初は面倒でも、きっちり覚えておきましょう。