英語の発音が綺麗かどうかなんて、ぶっちゃけ周りの人はそんなに気にしてない。
そりゃね、綺麗な発音に越したことはないよ。俺もそうでありたいし、少しは努力してきたつもりだ。
大学で、クラスメイトには発音が綺麗な人がそこそこいた。
帰国子女や、ハーフの人も少なからずいた。
もはや、今まで育ってきた環境が全然違う。
正直、少しばかり彼ら、彼女たちに嫉妬している自分もいた。
俺はそんなに発音上手くないし、でも、もっと上手になりたい。
自分の中で少し葛藤があった。。。
どうすればもっと綺麗に発音できるんだろう?
音読もした。YouTubeで舌の使い方とかも練習してみた。
それなりに、「英語が喋れる人」にはなれた。
周りからも、外国人からも、春樹は英語を喋れる人、という評価だ。
でも、発音の練習に時間を掛けすぎるのはどうかと、正直思う。
発音だけがもの凄い上達しても、英語で相手の言っていることが理解出来なきゃ本末転倒だし、
そもそも、自分の話したいことが伝えられなきゃ、意味がない。
発音の練習はほどほどにして、使える単語や語彙を増やしていった方が全然いい。
その方が、結果的にあなたの英語力を底上げしてくれる。
長年の英語学習を通じて、自分が思っていた常識とは違った点がいくつかあった。
大学での英語学習、1年間のアメリカ留学を経て、人並みには英語を喋れるようになった。
外国人の彼女と付き合ったこともあった。
今もこうして、外国人のお客さんを相手に、英語を使って仕事している。
そんな中で、色んな外国人と触れ合う中で、色々と感じることがあった。
ひとつに、まず周りはやっぱりそんなに発音を気にしていないのだ。
日本語の発音が上手い下手はあまりないかもしれないが、外国人がもし仮に日本語の発音が下手でも、
ただそれでも、それなりに意思疎通できれば問題ないと思わないだろうか?
そもそも、日本にだって色んな方言がある。
年代によっても、特にお年寄りや年配の方が使う言葉と、20歳前後の大学生が使う言葉も同じではない。
日本語が母国語ではないので、例え発音が下手でも、馬鹿にしたりはしないだろう。
すげー性格悪い外国人とかは、別よ笑
そんな人とは、そもそも最初から関わらなくていい。
気にしなくていい。
仕事柄、普段からインド人と英語を話す機会が多いのだが、
彼らの発音とて、訛りが強くて、とても綺麗な発音とは言えない。
インド人訛りが強くて、春樹も慣れるまでは大変だった。
舌を巻くように、早口でまくし立てるように喋る感じ、と言ったらいいだろうか。
まあこれは彼らインド人特有の性格もあるかもしれない。
ただ、慣れれば普通に意思疎通は出来るし、きちんと伝わる、会話出来る。
ある意味、話す相手に慣れるために、自分の中でどんな人とも、どんな訛りの英語でも会話できるように、
色んな国の人と英語を話すことはかなり大事だと思う。
例えば、春樹の場合なんかまさにそうだが、アメリカ人の綺麗な発音に慣れすぎて、
インド人の英語が全然理解出来ない、なんてことも起きた。
逆に社長の息子なんかは、昔から仕事で関わる外国人はインド人ばっかりで、
アメリカ人とか、欧米の人の英語はなかなか頭に入っこないという。。。
何事もバランスが大事だ。
というか、ビジネスの世界に限らず、普通に海外旅行したり、日本国内で関わる外国人もそうだが、
英語圏ネイティブの人と関わる機会は、実は意外と少ない。
アメリカ・オーストラリア・イギリス。。。。これら出身の人と直接関わる機会は多くはない。
むしろ、タイやマレーシア、シンガポール、インドなど、アジア圏の人と関わる機会の方が圧倒的に多い。
もちろん、アメリカに留学に行くとか、仕事で関わる外国人がオーストラリア人ばかり、などという場合は別だ。
ただ、基本的にはアジア圏の人との関わりの方が格段に多いし、そして彼らの発音も完璧ではない。
発音が綺麗な人ももちろん多いが、例外であることの方が多い。
多分、あなたがこれから関わる大半の外国人は、発音のレベルが、あなたと同等か、少し上とかで、
そんなに流暢な人はむしろ少数派になる可能性が高い。
そんな中では、発音が綺麗かどうかよりも、どれだけ正確に、適切に伝えたいことを伝え、
そしてその表現方法をより豊かにした方が、何倍も良い。
仕事の取引先でも、発音はやたらいいのに、話にあまりついてこれない人とかもいる。
これは、そもそも発音云々、英語力云々の前に、その業界の知識不足とか、
専門用語が多くてついていけないとか、若しくは話の今までの経緯や背景が十分に分かってないと
そもそも話についてこれないだとか、そんな理由によることが多い。
だから、発音が話の理解度に直接の影響を与えることは、少ないと思っていい。
また、他の記事でも既に話したかもしれないが、
やっぱり最終的には、人間力だとか、情熱とか、中身の勝負になってくる。
恋愛や人間関係もそうだし、ビジネスの世界でもそれは間違いない。
勤務先の社長の情熱は凄いし、英語でも日本語でも、この人は結局何を言いたいんだ。。。
ということが何度もあるが、とにかくやる気と熱意だけは伝わってくる。
勿論、そんな情熱とかだけで事が上手く運びはしないし、そんなに甘い世界じゃない。
けど、発音とかどうこうの前に、やっぱりその人そのものの人間力とか、
魅力、面白さみたいなもの、それがベースを形づくっており、
英語とか、特に発音は、その人の可能性を何倍にも高めてくれるサポーターのようなものだ。
だから、発音だけ極めても、それで何かが大きく変わることは、期待しないほうがいい。
ただ、少しいきなり極端な話かもしれないが、
あまりにも発音が悪すぎて、言いたいことが伝わらないようなレベルであれば、それは即改善すべきだ。
それは、練習すべき。矯正すべき。
下手くそでも、下手くそなりに伝わればいいが、
下手くそで、伝わらないのであれば、それは改善をしないといけない。
どんなに一生懸命考えた言葉も、音読で何回も練習してきた英語でも、伝わらなければ意味がないのだから。
(好きな人への告白と一緒ですね)
(インベスターZより)
私が言いたいことは、あまり発音を極めすぎる必要は無いし、
周りはそこまで発音が綺麗かどうかを、あなたが思っているほど気にはしていないし、
極めたところで、それに見合うメリットはそれほど大きくない、そういうことだ。
発音が綺麗な人を沢山学生時代に見てきて、
ただ、今実際にビジネスの世界に身をおいて、発音はそんなに重要じゃないと、
特にビジネスや実践の場では、と感じた。これは一つの発見であった。
だから、あなたも、若し昔の春樹のように、自分の発音の悪さに悩んでいるなら、
こう言っておこう、
「気になるのはわかる、でも今気にし過ぎたら、それで失ってしまうモノがあるかもよ」と。