情報ありすぎて分からないですよね。
英語の勉強法、英語の教材。ありすぎて。
大学の先生が、英会話学校の先生が、著名ブロガーが、Youtuberが、Web上の色んな記事が、Twitter上の色んな英語アカウントの人達が、みんなそれぞれの主観で、それぞれの理論に基づいて、色んな教材を紹介して、こういう勉強法が良いよと言っている。
きっと、それぞれ自分が辿ってきて成功した勉強方法を、これが良いとして紹介しているんだと思う。それぞれ、英語が出来るようになった人たちは皆、違った生き方をしてきているし、生まれ育った環境も、取り巻く周りの人々も違うし、持って生まれた素質も違う。どこで生まれたかによっても違うし、親の仕事や、兄弟姉妹の有無、通ってきた学校の教育レベルに影響される場合だってあるだろう。
英語が出来るようになった人々は、このようにみんなそれぞれ生きてきた環境が全然違うし、得意不得意があるから、万人に通じる英語勉強方なんてものは、多分存在しない。みなそれぞれ、自分独自の勉強方法を築いてきたと思うし、何かベースや基礎となる勉強方法はあるにしても、試行錯誤を通じて自分なりにカスタマイズしたり、その時の自分の環境・置かれている状況に応じた最適解に落ち着いているはず、だと思っている。
だからと言って、ベストな英語勉強法は自分自身で見つけろ!というような乱暴な言い方を今ここでするつもりは無いし(でもまあ極論を言うとそうはなってしまうのだが)、あなたはそんな事を聞きにここに訪れたわけでは無いことも分かっている。
こう分解したらいい。
<英語習得へのフローチャート:各リンクへ飛びます>
- 基礎力の構築(中学・高校英語の復習):最低限の文法と単語を覚える
- Grammar in Useでネイティブ感覚の文法を磨く
- 音読を行う →発音とイントネーションに慣れる
- ディクテーション+シャドーイング:平行して単語を文章の中で覚える
- 英作文と発音の練習(瞬間英作文)
- 実践会話:英会話学校、オンライン英会話、短期留学、映画、海外ドラマ
1, 2: 有無を言わさず黙ってきっちりやる
3, 4, 5: 並行して苦手分野を潰す
6: 日頃ちょっとづつでも良いので、英語力を維持するために自分に一番合う方法を続ける
ステップを踏む。そして順序を間違えない。
シンプルに、これらに沿っていけば良い。
忘れないで欲しいのは、英語学習(というか語学学習全般に言えると思う)が、中高・大学での勉強や受験とは、全く異なる性質のものであると、頭と体でしっかりと理解する、という事だ。単なる暗記ではない。受験学習というのは、基本的に暗記を通じて、その人の努力の閾値を計り、継続して特定の物事に取り組めるか等の基礎学力・基礎学力、言い換えれば地頭の良さを計るためのふるい分けシステムだ。
恐らく、小中高の詰め込み型暗記学習の方法や、受験という目標に向けた勉強方法が小さい頃から身についていることが、英語力が伸びないことに大きく影響していると感じている。英語学習にも、小中高の時の勉強方法や、受験時と同じスタンスで取り組んでしまい、結果として、単語や文法・長文読解といった静的・受身的かつ暗記系のスキルは比較的伸びやすいが、それ以外のリスニングやスピーキングなどの動的・会話的なスキルが伸びない、苦手という人が多いんだと思う。そもそも、勉強方法・学習すべきポイントが小中高の一般教科や、受験勉強とは性質を異にしている。その大前提をまず頭に叩き込んで理解しないと、英語学習難民になってしまうのだろう。
特に大事というか、より重点的に取り組んで欲しいのは上記の3,4,5だ。(音読・ディクテーション・シャドーイング・英作文の練習・発音の練習)これらは小中高の詰め込み暗記型学習ではなかなかカリキュラムの一部としては取り入れにくく、日本人の、特に英会話力が伸びない主原因の一つであることは疑いようがないと思う。これらを集中的に取り組む事で、日本人に欠けがちな英語スキルを補おうことができる。これらに力を入れて取り組めば、あなたの英語力は他の人たちから抜きん出るものとなるのだ。他の日本人と差をつけることができ、出世や海外駐在などキャリアチャンスも徐々に開いていく。
そして声を大にして言いたいのは、何より「継続する」こと、これに尽きる。 これが出来ないばっかりに、英語も他の何も成し得ない人生となってしまう。 とにかく継続、如何にコツコツ続けるか。 はっきり言って、勉強方云々より、こちらの方がずっと重要だ。 そのためには、どうしたら良いのか?
- 朝時間の活用(一番頭が冴えてる時間を使う)
- 目標設定(いつまでに、どうなりたいのかを明確にする)
もう一つ重要なことは、色んな教材に手を出しすぎないこと。
選り好みし過ぎない。
選ぶのにあまりにも長い時間を掛けすぎない。
多くの参考書や複数の教材に手を出しすぎない。
一つの教材を中途半端にやって、中途半端に終わらすのが一番良くない。
ネットを見れば、色んな情報が溢れている。Youtuberが、Twitter民が、インフルエンサーが、それぞれ独自の教材や勉強方法、ノウハウを提供している。無料で、有料で。それらの情報に触れれば触れるほど、自分のやっている勉強方法が本当に正しいのか?不安になってくるのは良くわかる。自分も同じような時期があったからだ。特に、自分の英語力が伸び悩んでいる時なんて尚更だ。本当にこの勉強方法で合っているのか?このまま勉強を続けて大丈夫なのか?先が見えない、先行きが怪しい。。。
学習というのもは、とにかく時間が絶対に必要である。特に英語学習であれば、数ヶ月で変化が現れる方が珍しいだろう。時間が絶対的にかかるものであると理解して、長期スパンで取り組む必要がある。
英語学習は長期戦、だから習慣化が必須。じゃあどうすればいい?
自分も沢山の英語参考書を買ったが、これで失敗した。 今では、そこまで質の悪い参考書・教材は出回っていない。 そんなものがあれば、勝手に廃れていくはずだし、悪評が広まる。
他の教材に手を広げていくのであれば、まずひとつの教材を何周か行い自分の中に定着させ、もうこれ以上学ぶことがない、というレベルにまで達したら、更に上のレベルの教材や学習方法、より実際の生の英語に近い、より実践的な教材へとステップアップしていくことには賛成だ。
もちろん、教材によって優劣があったり、自分に合う合わないもある。 ただ、長い英語学習の中では、それはどちらかと言うと枝葉末節であり、もっと重要なことは、数少ない教材を如何に集中して、継続して身につけるか・英語学習を習慣化するか、ということ。そっちの方が100倍とまでは言わないが、それくらい重要と言っても大げさではないし、許されると思う。