めちゃめちゃ簡単です。ビジネス英語は。
ビジネス、という言葉を聞くだけでとっつきにくい・難しい印象を感じるかも
しれませんが、ビジネス上で話すトピックがほとんどの場合決まっている事が
ほとんどなので、はっきり言って日常会話より簡単な場合が多いです。
なぜかと言うと、使うフレーズなんか、はっきり言って決まりきっているからです。
そして、そのビジネスそのものの背景を日本語で理解しているケースが
ほとんどだからです。
ビジネスの基本は、意思疏通。
要は言いたい事がつたわりゃあ、相手の言っていることが分かれば、
それでいいんです。
例えば、こんな文:
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「明日お見積りをお送り致します」
→ We shall send you our quotation tomorrow.
××月××日までに△△を送って下さい
→Please send △△ by ××××
○○なので⬜︎⬜︎してください。
→Kindly ⬜︎⬜︎(動詞) as ○○
###のために***が必要です。
→We need *** for ###
++をご確認いただければ幸甚です。
→It would be appreciated if you would check ++
前向きな返答をお待ちしております。
→We are looking forward to your positive response.
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
。。。意外と簡単ではないでしょうか?
こんな感じで、ビジネス英語は定型文のオンパレードです。
そして実際に実践で使う、必要な英語表現はごくわずかです。
上の例文はほんの一例ですが、基本的な上記のような構文を抑えておけば、
基本的には問題ないでしょう。
曖昧な日本語よりもむしろ直接的な表現が英語には多いので、
むしろ伝えたいことをはっきりと伝えやすい事に利点があります。
そういう意味では、日本語よりもより意思疎通・言いたい事が
伝わりやすい言語であるため、仕事が割とスムーズに運ぶ事もあります。
例えば、、、、、
日本語であれば、いわゆる「枕詞」(まくらことば)が多く、
「で、結局言いたい事は何?」みたいな事が良くあります。
(もしくは、きちんと注意深く読まないと理解できない日本語も少なくないですね。)
具体例として、
=============================
「お忙しいところ大変申し訳ございませんが、お客様から大至急
この製品を最終需要家へ価格と共に提案しなければならず、
この原料価格のお見積もりを明日の夕方5時までに頂ければ
大変幸甚でございます。」
=============================
という文章。言いたい事はわかりますが、
前置きが長くてちょっと読みにくい感じがしますね。
これを英語にすると、だいたいこんな感じでしょうか;
=============================
“We are sorry for the short notice,
but it is appreciated if you would kindly quote
the offer for this raw material by 17:00pm tomorrow,
as the customer needs to present the product
together with the price to its end user. ”
=============================
上の文を細かく分解すると、こんな感じです;
1行目:簡単な前置き(急で申し訳ない)
2−3行目;先方への依頼(見積もりください)
4−5行目;急いでいる理由(客が、価格と一緒に最終顧客に製品を提案しなきゃいけない)
英語の特徴として、先に結論をもってきて(依頼内容)、
その後にプラスαの構文(理由・背景)を付け加えていく、
という特徴があります。
もちろん、全ての文が上の文みたいに流れるわけではないですが、
基本的には上記のような文章が多いです。
そして上記のような流れで、日本語に比べてより直接的に読み手に伝わります。
日本語をそのままそっくり直接変換しようとするから、
難しく感じてしまうのです。
上の例文は一例ですが、良く使われる英語での文章構成ですね。
直訳というよりかは、決まった型にはめる、と言った方が良いでしょうね。
もちろん、高度な交渉などになればそれなりに婉曲的な言葉や
言い回しが要求されますが、それはビジネスの中でもそれなりに
経験を積んで、その会社である程度認められるポジションになってからです、
最初のうちは、仕事をしながら基本的な構文・良く使われる表現なんかを
ある程度決まった型に当てはめて使い、慣れていけば良いんです。
もうひとつ、ビジネス英語の本質として、
周りの人がほとんど言っていない真実を明かします。
それは、、、、
「英語話せるどうこうよりも、
あなたが携わるビジネスの知識・理解・経験がいかにあるか」
という事です。
。。。なんだ、そんな事か!
と思ったそこのあなた、多分この本質を理解してません、残念ながら。
わかる人は、うんうん、その通り!と頷いていると思います。
その理由を説明します。
なぜなら、英語をいくら話せても、その分野特有の
言葉・テクニカルターム・常識・業界用語・慣習・システム、、、
そういったものを理解できなければ、そもそも話についていけないからです。
ヒイラギは、これを痛感・体感した機会が何度もありました。
実話を紹介します。
中国人の取引先をミーティングをするために、中国へある日出張に行ったんですね。
相手は英語が話せる中国人が何人かいましたが、
ほとんどは英語が話せませんでした。
こちらは日本人オンリー、日本語と英語は喋れますが、中国語は話せません。
そこで、英語・中国語・日本語の3ヶ国語も話せる通訳も、
その中国でのミーティングに参加してくれる事になりました。
取引先の現地事務所、その会議室で打ち合せがスタート。
しかしながら、その通訳の出番はまるでありませんでした 笑
なぜなら、業界の事をなーんにも知らなかったから。
確かにものすごい流暢に日本語を話す現地の中国人の女の子だったんですが、
業界の知識が全くなく、話に全くついてきてませんでした。
実は、日本人のうち、英語が全く話せない技術者も一人参加していたのですが、
通訳の人間とは違い、逆に彼は話のほとんどを理解していましたね 笑
。。。これが、ビジネスの場面では英語そのものよりも
その分野・業界の知識がより優先される理由です。
だから、もしビジネス英語を身につけたいのであれば、
ビジネス英語の勉強そのものをするのではなく、
早くその分野で実践を積む事です。
その中で、必要な英語表現・言い回しを、
その分野の知識を吸収しながら覚えていく。
こっちが本来ビジネス英語の勉強方法のあるべき姿です。
さらに核心に踏み込んだ話をします。
アメリカ留学中に出会った、現地でバイリンガル向けに仕事を斡旋・
紹介している人材関連会社で働く、ある日本人男性がこんな事を言っていました。
「ビジネスの現場で英語を勉強するスピードは、
そうでない普通に勉強するスピードと比べて3倍早い」
つまり、こういう事です。
実践に先に出て磨いた方が早いという事です。
また、これも私の実体験ですが、
会社のある同僚は入社当初、全く英語が話せませんでした。
そう、入社して少し英会話学校に通ってたくらいです。
そして、いきなり海外に飛ばされる笑。
マジで何にも話せず大変だったみたいです。
ただ、1年後には普通に英語で商談とかしてましたね 笑
これには私も正直びっくりしました。
その同僚も、それなりに勉強したとは思いますが、
やはり実際のビジネスの現場で磨かれる英語習得スピードは
段違いに早いです。
とはいえ、です。
彼みたいに海外でものすごい大変な思いをしなくても
私が紹介している音読(シャドーイング)・ディクテーション
によって実際に海外に出る前の英語能力をある程度身につける事ができます。
この方がより効率的に英語の基礎的な能力が向上します。
①基礎の復習(単語・文法メイン)
②音読・シャドーイング・ディクテーションで英語感覚を磨く
③実践で磨いていく
この方法が英語力の向上において、一番の近道だと、個人的には思っています。
もちろん、他にも色んな方法が書籍でも他のサイトでも沢山出ていますが、
自分の中では、一番効率が良く、間違いが少ないとは感じています。