春樹がおすすめする、無料の英語学習教材を紹介します。
無料ですが、書店で売られているそこらの英語教材とは一線を画しており、
かなり充実した正統派な内容となっています。
特に、日本人が苦手とするリスニングとスピーキングの上達が見込めます。
リスニングプラザ
http://www.listening-plaza.com/
一般的に「ディクテーション」と呼ばれている勉強方法で、音声を聞き取ってそれを書き取る作業です。慣れていないと、これが結構難しい。
なので、主にリスニング力を上げる為の勉強法と思われがちですが、
もちろん本文の意味がしっかり理解できていないといけませんし、
単語の意味も分かっている事が前提なので、包括的な英語の力が必要になります。
リスニング一辺倒、という感じで終わってないのがこの教材の優れているところです。
更に「シャドーイング」と言って、文字通り音声の影を追っていくように
音読をすることで、発音とスピーキングも鍛えられるので一石二鳥です。
と言いつつも、聞き込みや音読の数は相当こなさなければいけないので、
一つの文章が短いのですが、完全に理解して終えるのに結構時間がかかります。
リスニング
勉強方法として、原則サイトに書かれている勉強方法は絶対守ることが非常に重要です。でないと効果が半減してしまいます。
始めは、とにかくひたすら音声を聞きまくるという事をしなければなりません。
慣れていないと正直何を言っているのか、本当にわからないと思います。
が、それがこの教材が狙いです。(理由は後述します)
聞いた通りの音声を書き取り、どんな単語なのか、何を意味するのか、考えます。
音声を聞く回数は、2回や3回では全然駄目です。20回、30回、40回聞きます。
音声を聞きつつ、聞き取れた音声を穴埋め形式になっているシートに記入していきます。
これを全て埋めます。何を言っているかわからなくても、とにかく埋めます。
全部埋め終わった段階、もうこれ以上無理!!というタイミングになって初めて、
空欄が全て埋まった回答を見ます。
この時、あなたの脳内でいわゆる「アハ体験」が起こります。
体感してみてください。
「自分が聞いていた音」と「実際の回答」に差が生じていると思います。
自分には聞こえていない単語・アルファベットが含まれていたり、
全く異なる単語・意味合いになっていた、という事がわかります。
これが、あなたの現時点での「日本人的英語感覚」と「実際の英語感覚」の差です。
これ、やった本人でないと本当にわからないと思います。笑
しかも個人によって、差のポイント・聞き取れない単語が違うと思います。
これを行う事で、あなた自身の英語力の弱点が明らかになります。
読解
次は文章の内容を100%理解します。
辞書を引いても何しても構いません。
ただし日本語訳の模範回答は見てはいけません。
その文章を完全に日本語訳できるよう、自力で行います。
要は読解力のトレーニングです。
なのですが、それ以上の意味合いがあります。
それは次の音読で明らかになります。
音読(シャドーイング)
いよいよ音読です。ただしこちらは文章の内容を100%理解している事が前提です。
なぜなら、自分が理解していない文章をただ音読しても、それはただの発音であり、
実際に頭で理解した文章をアウトプットしなければ、今後英会話は出来ないからです。
音声の後を追いかけるように、テキストを見ながら発音を真似ます。
音読を通して、前のステップである「穴埋め」で音がわからなかった部分や
聞き間違いをしていた部分を中心に、英語音声を「完全に真似ます」。
ここで恥ずかしがって「日本人的なカタカナ英語」発音をしないでください。
音声通りの完コピを行います。完全に自分で全く同じ発音をします。
ここが非常に重要なポイントですが、
「自分が聴ける音」というのは「自分が発音できる音」です。
わかりますでしょうか?
自分の耳に入ってこない英語は、自分が発音出来ないという事です。
つまり、自分で発音できるよう練習すれば、聴ける英語が増える、
リスニング力が向上していく、という事です。
この点は、あまり他の英語教材では触れていない重要なポイントです。
ここも始めは慣れません。当たり前です、慣れない舌の使い方をしますからね。
この音読のステップはもう筋トレと一緒で、英語舌の使い方を自分の
舌に慣れさせるしかありません。
小手先のテクニック習得というよりかは、筋トレに近いです。
これは、発音を鍛えるのみならず、リスニング力の向上も狙っています。
理由は上述の通り、「自分が聴ける音」を増やす為です。
シャドーイングを何十回と繰り返し、発音がある程度できるようになったら、
次はテキストを見ずに音声のみで音読を行います。
一番最初からこれをやれと言われても無理がありますが、既にリスニング・
読解・音読(シャドーイング)を何十回と行ってきたのであれば、問題ないはずです。
ここで文章を見ずに発音するこ事で、スピーキングの土台をつくります。
厳密には、会話で瞬時に文章を自分の頭の中で作り出す必要があるのですが、
それにはまた別の方法がありますので別途お伝えします。
ここではリスニング→瞬時に発音する、という事に集中してください。
文章を作る為の土台というものを作ります。
こちらの音声は、本場アメリカの時事ニュースで出てくるような題材を使っており、
日本人が陥りやすい「普段使わないようなフレーズ」を無駄に覚えずに済みます。
飽くまでニュースであるので、会話調ではなく実践向きではないのでは?
と思われるかもしれませんが、英語独特の発音方法・英語耳を身につけるには
最適だと考えております。
具体的な会話表現は、追って少しずつ覚えていけば良いです。
まずは英会話の基礎となる英語の発音・英語耳の土台を作ることです。
ここまでお読み頂いたあなたなら既に感じていらっしゃるかもしれませんが、
このリスニングプラザという教材は
「短い音声を何度も何度も繰り返し聞く+音読する」
の繰り返しで、かなり地味な作業です。
ただしこれがこの教材の本質であり、他の英語教材とは一線を画している部分です。
繰り返しのリスニング・発音が英会話での基礎を作ります。
日本人が最も苦手とする部分です。
単語・文法は覚えれば良いです。
しかし、リスニングや発音は自分で発音し、体で覚えさせる事が必要になります。
従い単純な暗記とは違い特殊なトレーニングが必要になります。
この記事を読んでいるあなたが、今どのくらいの英語能力があるかはわかりませんし、
初級でもかなり難しいかもしれません。ですが、中学校・高校の英語の基礎が根底にある
日本人のあなたなら、基礎的な単語・文法・読み書きの復習をしたら直ぐに慣れると思います。
英語の基礎能力に関しては、また別の機会にご紹介しますね。