リスニング, 発音, 音読

実は、4技能の中でリスニングが一番重要

 

英語の4技能の中で、実はリスニングが一番重要じゃないかって話をしたいと思う。

 

英語4技能の真実
  1. 読む:Reading
  2. 聴く:Listening
  3. 書く:Writing
  4. 話す:Speaking

(※上記4技能に加え、単語と文法は別に勉強しないといけない)

 

1「読む」と2「聴く」は、インプット。つまり、話を理解するということ。

3「書く」と4「話す」は、アウトプット。自分から発信するということ。

 

日本では、1「読む」と3「書く」は中学・高校、更に人によっては大学で学ぶ事が多いので、上達にそれほど時間があかかるというか、大きな問題になることは少なくない。口と耳を使わないこれら2技能に関しては、それなりに理解できる人が以外と多いのではないだろうか。中学・高校での基礎がある程度しっかり出来ていれば、(もちろん文章の内容やレベル、書くべき文章にもよるが)とっつきにくさはそんなに感じないと思う。

 

 

 

リスニングとスピーキング

問題は、2「聴く」と4「話す」だ。

聴くは、高校のセンター試験や中学・高校の授業でも扱うことが多いから、やりやすいんじゃないの?と思うかもしれない。ただ、学校の授業で聞かされる英語と、実際に会話はビジネスの場で使われる実践英語は、正直全然違う。これは本当に身を持って経験し、それなりに聞き取れるようになるまで、自分もかなり苦労してきた。

 

授業で使われる英語は、かなり綺麗でゆっくりな発音が多い。おままごとレベルに近いというか、仕事で実際に英語を使っている身からすると、正直中学・高校レベルのリスニングはかなり易しめに作られている。中学・高校時代にちょっと英語が出来たり、その中でリスニングが出来たからと言って、調子に乗ってはいけない!

 

特に、映画や海外ドラマなんかと字幕無しで観れば、その違いが良く分かると思う。だから、リスニング教材を買うんであれば、最初は中学・高校レベルから始め、徐々に実践で使われるような、ある程度の速度が早い英語に慣れていかないと、実際に会話になった際に全然ついていけない、なんてことがザラにある。実際、自分が外国人の輪の中に急に入っていったり、また留学してガチの英語をネイティブに容赦なく喋られた時は、自分はここまで英語が聞けないのかと、愕然としたものだ。

 

スピーキングに関しても、特に日本では苦手とする人が多いと思うが、実は話すことよりも聴くことの方がより大事なのだ。

 

 

特にリスニング・・・話が理解できないと意味ない

要するに、相手が何を言っているのか、何を伝えようとしているのか理解出来なければ、こちらから自分の意見を言ったり、返事したり、何かを伝えることが出来ないからだ。でもこれって、英語に限らず、日本語でも同じことですよね?話がそもそも聞けていなかったり、聞けているつもりだけなのであれば、そもそも返事を返すことすら出来ない。もし仮に返事が出来なかったとしても、少なくとも相手の言っていることを理解していることは、最も大事というか、大前提ですよね。

 

実はこれ、当時、大学で英語を専門に教えている先生から聞いた話。彼女は、大学で英語を教える以前に、外資系企業で勤めていたバリバリのキャリアウーマンだった人。彼女が強調して言ってました。

 

「リスニングを軽視してはいけない。

 まず、相手の言っていることを理解することから始まる」

 

これは、今企業に勤めて実践で英語を使っている自分が本当にそうだと痛感していることです。英語が実践で使えている人って、意外と発音が下手くそだったり、単語のバリエーションが無かったりしても、きちんと話をしっかり聞けている人が活躍している印象がある。もちろん、喋りも流暢で発音綺麗みたいな人もいるけど、でもそれ以上に聞けている、ということが何よりも大事。

 

 

ビジネスでは、リスニング力そのものに加え、専門知識や背景理解が大事

これは他の記事でもかなり言っている事だけれど、改めて。どんなにリスニングを上達させても、その話す分野の専門知識・専門用語・背景理解・前後の文脈の理解、そういったものが無いと、全く話についていけないことが多い。これもはっきり言って日本語も同じ。新入社員が、社内の会議の話に最初は全然ついていけないのと似ている。自分の全く知らないジャンルの話を、専門用語だらけで会話しても話についていけないこととも同じだ。リスニング力、だけではどうしようもない壁というものは、どうしても存在する。

 

逆に、英語があまりできなくても、その分野に精通していれば英語でも話が通じる、という場合もある。国の違うアニオタ同士が、英語を介さなくとも話(若しくは心?)がある程度は通じるとか、ITエンジニア同士がIT分野の専門用語のみで何となくでも会話が理解しあえるとか、そんな感じ。でもこれって、英語が出来て話が通じているんではなくて、単にその分野の専門用語や固有名詞などで、文脈や相手の表情、ボディランゲージなんかでなんとなく雰囲気とかで会話していることもあるので、自分の英語力を勘違いしてしまうこともあるので注意。

 

 

では、どうやってリスニング力を上げればいいか?

専門用語や専門分野の背景知識が必要なのは分かったとして、ではどうしたら英語のリスニング力そのものを上げる事が出来るのか?あなたが知りたいのはそこですよね。

なにか手っ取り早いこれだけやっておけばいい!って方法ないの?そう思う気持ち、よくわかります。自分もずっとそう思ってましたから。でも結論から言うと、残念ながらそんな方法は無いんです。。。どうしても、複数の要素と、複合的な要素が合わさってしまうので。魔法のような方法は、ないんですね。そして、上達に時間もかかる。あなたが求めていた答えで無くて、ごめんなさい。

でも、リスニング上達のための効果的なステップは示すことができます。

 

 

1.単語(語彙)と文法(文の組み立て)の理解

まずは、単語の理解から始まる。なぜなら、相手の話を理解するのには、まず単語自体、言葉それぞれの意味することから理解しないといけないからだ。

フローチャート①:基礎力の構築(中学・高校英語の復習):最低限の単語と文法を押さえる

フローチャート②:英文の文法書でネイティブ感覚の英文法を磨く

 

 

2.発音練習:音のつながりや音の省略を理解

単に単語と文法を覚えただけでは、英語が聞けるようにはならない。なぜなら、日本語と違って英語は一語一句、一単語づつはっきりと発音しないからだ。単語同士の音が繋がったり、一部の音が省略されたり、ほとんど発音されなかったりする。これは、普通に単語ひとつひとつの発音を個別で覚えてもわからず、だから英語のまとまった文章になった時に急に聞き取れなくなる。

あと、基本的に自分が発音出来る音しか聴くことが出来ないので、発音練習からしていくことになる。

英語耳

 

フォニックス

 

 

3.音読・ディクテーション

発音になれたら、次はいよいよ文章の音読と書き取りのステップだ。私が英語学習の中でも、特に重要視しているステップ。これらを集中的にやることで、発音やスピーキングが苦手な日本人から脱出することができ、他の英語が少しできる日本人と大きな差がつけられる。

「音読」は”日本人英語”を脱出する為には必須 

ディクテーションに最適:無料教材「リスニングプラザ」

フローチャート③:音読を行う →発音とイントネーションに慣れる

フローチャート④:ディクテーション+シャドーイング

 

 

4.多聴 + 語彙の充実

ここまで来たら、あとは色んな教材や音声をひたすら聞いて、自分が聞き取れる語彙のバリエーションを増やし、より実践的な英語に慣れていく。

フローチャート⑥:実践編:英会話学校、オンライン英会話、短期留学、映画、海外ドラマ

 

 

 

 

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