リスニング, 発音

これを知らないから英語が聞けないのか。。。音の「つながり」「欠落」

 

他の記事で、リスニングが英語4技能の中で一番需要かもしれないという話をしたが、そのリスニングの中でも、英語特有の音同士のつながりや、音の省略に関して話したい。

 

普通に英単語や英文法を覚えただけでは英語は聞き取れない。単語ひとつひとつの発音を完全に覚えたとしても、だ。どういうことだろうか?早速例を見ていこう。

 

What did you do yesterday? (昨日何したの?)

普通に単語一つ一つを丁寧に発音していくと、こうなる。

 

    What      did      you     do     yesterday?

「ウァット ディド ユー ドゥ イェスタデイ?」

ただ、普通↑このような発音はしないのだ。

 

代わりに、こう発音する。

   What    did you    do     yesterday?

ウァッ ディジュ ドゥ イェスタデイ?」

お分かり頂けただろうか?

2つの場所が変化している。

 

変化① What「ウァット」→ 「ウァッ」

変化② did you「ディド ユー」→「ディジュ」

 

 

それぞれ、詳しく見ていこう。

 

 

音の欠落

変化① What「ウァット」→ 「ウァッ」

Whatの最後の「t」が(ほとんど)発音されない。これが音の欠落だ。

(専門用語では、Reductionと呼ばれたりもする。)

英語では、英語のつづりそのままで読むことの方が逆に少ないかもしれない。このような音の欠落していくことが多く、長文になったり、話すスピードが早くなったりするほど、この欠落が多く起こるため、欠落しているということに気づかなければ、普通に文字のつづりだけをマスターしていても聞けない、ということだ。

 

音の欠落には、他にもこんな例がある。

それぞれ、上段が「カタカナ発音」

下段が「より実際に近い聞こえ方・発音」だ。

 

Let me call you later. (あとで連絡するわ)

「レット ミー コール ユー レイター」

レッミー コールュー レイラー」

※Laterの発音は「レイター」よりも「レイラー」の方が近いです

 

Hope you'll get better soon. (早く体調良くなるといいな)

「ホープ ユール ゲット ベター スーン」

「ホープ ユール ゲッベラー スーン」

※Laterと同じように、betterは「ベター」の「ベラー」の間で、どっちかというと「ベラー」に近い

 

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「クリック ザ リンク トゥ ゴー トゥ ザ ネクスト ページ」

クリッ(ク) ザ リン(ク) トゥゴー トゥ ザ ネクス(ト) ページ」

 

Don't forget to lock the door. (ドアに鍵掛けるの忘れないで)

「ドント フォーゲット トゥ ロック ザ ドア」

ドン フォゲッ トゥー ロッ(ク) ザ ドア」

 

 

音のつながり(Linking)

こちらも英語では必ず遭遇するやっかいな表現ですが、慣れてしまえばどうってことはない。逆に慣れないと、どんな単語をつなげて喋っているのか、なかなか聞き取れるまで苦労すると思う。

 

I will get a cup of coffee. (コーヒー買ってくる)

「アイ ウィル ゲット ア カップ オブ コーフィ」

「アイ ウィル ゲタァ カッポブ カーフィ」

※get + a = geta というように2つの単語を繋げて、まるで1語であるかのように発音する。cup + of = cupof も同様だ。単語の前後に「あいうえお」(a, i, u, e, o)の音があれば、それらが繋がって一つの単語になるイメージ。

 

I will send you an email shortly. (すぐにメール送ります)

「アイ ウィル センド ユー アン イーメイル ショートリー」

「アイ ウィル センジュー アネィーメル ショートゥリィ」

 

What's your favorite food?(好きな食べ物は何?)

「ワッツ ユア フェイバリット フード?」

ワッチュア フェイバリッ(ト) フード?」

 

Talk to you later. (また後で話そう)

「トーク トゥ ユー レイター」

トークチュー レイラー」

 

There are several types of chairs in the room.  (その部屋には色んな種類の椅子が置いてある)

「ゼアー アー セベラル タイプス オブ チェアーズ イン ザ ルーム」

ゼアラー セベラル タイプソブ チェアーズ イン ザ ルーム」

 

Have you ever been there? (そこ行ったことある?)

「ハブ ユー エバー ビーン ゼアー?」

ハビュー エバー ビーンゼアー?」

 

Does it make sense? (それって理屈通ってる?)

「ダズ イット メイク センス?」

ダズィッ(ト) メイク センス?」

 

Can I ask you a favor? (お願いがあるんだけど)

「キャン アイ アスク ユー ア フェイバー?」

キャナイ アスキュー ア フェイバー?」

 

I'll check it out and come back to you later. (確認してあとで返事します)

「アイル チェック イット アウト アンド カム バック トゥ ユー レイター」

「アイル チェッキッタウト アン(ド) カム バックチュー レイラー」

 

これら音の欠落や音のつながりを理解して耳に慣れさせる事で、典型的な日本人カタカナ英語から飛躍的にステップアップできるだろう。当然、これらは自分の発音にも是非応用できるし、発音のいい練習にもなる。

 

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