発音, 英会話, 英語学習法

フローチャート⑤:英作文と発音の練習(瞬間英作文)

前のステップである程度英語のリズムとイントネーションを掴んだら、今度は自分で英作文をする練習です。

 

目次

  1. 自分の力で英作文する能力
  2. まず基本的な英単語・英文法の知識が無いと駄目
  3. 瞬間英作文の効果
  4. 瞬間英作文の使い方
  5. 発音を練習してからの方が変な癖がつかないのでいい
  6. 暗記しては意味がない
  7. 最初から完璧を目指す必要はない

 

 

1.自分の力で英作文する能力

日本人は、文法とリーディングは比較的得意と言われていますが、こと話すこと、スピーキングとなると出来ない人が急増します。

なぜでしょうか?中学高校と、若しくは大学の英語の授業で、話す練習なんてしてこないからですね。

基本的に、高校受験・大学受験で、その人の地頭を測るための点取ゲーム、若しくはその人の暗記力、そのためにどれだけ努力出来る人なのか?を判断する為の試験の一つ、として考えられていると言っていいでしょう。本格的に、実践的に将来使える英語を教えようとしている、春樹にはとてもそうは思えません。(最近は英語教育に対するスタンスも徐々に変化はしてきているようですが、ただ諸外国に比べたら、日本で英語を使える人はまだまだ少ないです。

例えば、外国人観光客が多い東京で、ひとたび、コイツ、英語喋れる!と相手の外国人に分かると、目の色を変えて話しかけてきます。自分がバンコクに海外旅行した際にも、シンガポール人に同じようなことを言われた経験あります。)

 

また、そもそも日本で普通に暮らしていたら、英語が話せなくて困ることなんてありません。

今この瞬間、日本で食べていくこと自体には全く困らないでしょう。でも、この先はどうなるかわかりません。自分自身も、英語を身に着けているからこそ、今の仕事がありますし、海外の情報に直接触れる、外国人と直接話すことで、見える世界が大きく広がりますし、凝り固まった視野の狭い日本人的捉え方からの脱却ができます。そしてこれはこれからの世界を生き残っていくために必要なスキルです。

 

すみません、話がそれました。。。スピーキングが大事という話でしたね。

普段から、小さい頃から自分の力で英作文して話す練習が少ない私たち日本人は、能動的にスピーキングの練習をしないといつまで経っても英語を話せるようになりません。ここを重点的に行うことで、中学・高校などで英語を学んできた基礎を土台に、英語が話せる人になれる、大きなステップを踏む事ができるようになります。

 

 

2.基本的な英単語・英文法は身につけたあとの方がいい

話せるようになるために慣れる、自分で英語を作り出す英会話回路を頭に埋め込む事がこのステップの肝ですが、ただ何も英単語の知識が無い!英文法も大学までで少し勉強した以降、ほとんど忘れてる!のであれば、まずは英単語と英文法の基礎から固めた方がいいです。

なぜなら、基本が出来ていないと英作文すら頭の中でまともに出来ず、やっぱ俺は駄目だ、面倒だ、やっぱり英語なんて喋れるようになれない、、など挫折してしまう可能性があるからです。

 

基礎に必要となるのは、高校英語までの単語レベル、そして文法が出来ていれば問題ないと思います。

ですが、英単語・英文法を単に知っている、と、実際にそれを実践の場で使える、とは全く別物です。

多くの日本人はこのギャップに直面していると言っていいでしょう。知ってると使えるの間には、天と地ほどの大きな差が空いており、この差を少しでも埋めるため足がかりとなるのが本ステップです。ただ、飽くまでも足がかりだと思った方がいいです。

逆に、既に基礎がある程度出来ている、その上で英会話に特化したい、のであれば、このステップから集中的に進めても問題ないと思います。特にスピーキングは日本人が苦手をする部分なので、ここを重点的に行うことで、英会話上達への道が開けてくるでしょう。

 

。。。。ただし、この瞬間英作文がまだ自信がなく、それほど苦も無く英語が口をつついて出てこないような段階であれば、是非このステップは集中的にやったほうがいいです。なぜなら、いきなり次に英会話学校やオンライン英会話を始めてしまうと、あまりの自分の英語の喋れなさに愕然とするからです。普通に、「自分、英語喋れないじゃん。。。。」で落ち込んで、挫折してしまう可能性が非常に高いです。そして、これに陥っている人が非常に多いです。英会話するのは、スピーキングを磨くための後半段階です。まず、その土台をこのステップでみっちり築いていきましょう。

 

 

3. 瞬間英作文の効果

端的に言うと、時間をかけて、うーんとうなって、意識してようやく口から出た英文、これが、時間がかからず、やる前と比べてより無意識に、瞬間的に英作文出来るようになります。これは、スピーキングする上では、スムーズ且つストレスの無い会話を行うための必須スキルです。会話の中で、たまに言葉に詰まるようであれば、そんなに気になりませんし問題にもなりませんが、一言話す度に言葉につっかえているようでは、会話は厳しいですよね、英会話でなくとも。

英作文であれば、試験であっても実際に文章をメールなりLINEなりに打つ時であれば、直接、その場に話し相手がいるわけではないので、時間を掛けてゆっくり文章を考えればいいですが、会話ではそんな悠長に毎回時間を掛けてられません。テンポ良く、瞬時に反応して言葉のキャッチボールを行う必要があります。

いわば、会話における「瞬発力」と言ってもいいでしょう。相手の質問や言葉に対して、それに対する返事を考え、瞬時に言葉にだす。普通に日本語で会話していれば、議題やトピックが難しくなければ、そんなに難しいことではありませんが、これが英語になった途端に、ハードルが一気に上がります。このハードルを少しでもクリアし、瞬発力を身につけることが重要です。

そのつっかえを少しでも減らし、いちいち考える時間をショートカットし、スムーズな会話を行うために、この瞬間英作文、非常に大事だという事が伝わると思います。私達日本人の多くが苦手としている分野です。

だから、避けては通れない道だということですね。

だからこそ、時間と回数を掛けて慣れていく必要があります。

 

 

4. 瞬間英作文の使い方と応用

まず、英文を考えて作るに当たって、多少の間違いは気にしない。これは他のブログや色んな人が口を揃えて言っていますが、その通りだと思います。

なぜでしょう?

瞬間英作文を行う上で大事なポイントは、言葉や文法の正確性よりも、大筋で言いたいことが口を突いて言えるかどうか、そしてそれに慣れるためだからです。もちろん、例えばareとis、若しくはdoとdoes、または動詞を一人称にするか三人称にするかとか、もちろん大事ですし、直して行かなければいけないですが、最初のうちはあんまり神経質にならず続ける事がポイントです。やっていくうちに少しづつ修正していって、間違った部分を集中して直していけばいいからです。意味合いが大筋合っていれば、今の段階はそれで良しとしましょう。

ただ、ずっと間違えてばかりは駄目ですよ。

瞬間英作文の文章は、簡単で平易な文章が多いです。困難な文は普通に紙に書いて英作文したり、時間をかけて考えるのも大変ですし骨が折れます。はじめは簡単な文を大量にこなして、徐々に文法の間違いや癖を修正していき、慣れてきたら文章のレベル、つまり瞬間英作文する教材のレベルを上げて行くのが良いと思います。

慣れたら、次のステップに行くもよし、もしくはより難しく複雑な文章が載っている教材を使って瞬間英作文しましょう。

 

 

5. 発音を練習してからの方が変な癖がつかないのでいい

瞬間英作文は通常、頭の中で瞬時に作って、声に出さずに答え合わせすると思いますが、もし発音も一緒にするのであれば、ある程度発音の練習をしてからの方がいいでしょう。どうせ英語を喋るなら、発音が綺麗が方が良いですよね。その方が自分も自然とテンションが上がりますし、ね。

完全な日本語英語しか喋れない人、カタカナ英語から抜けきれてない人は、まず基本的な発音を最初の段階でしっかりやっておいた方が、一見遠回りのように思えますが、一周回って近道だと思います。これは本当にそう思います。なぜなら、フローチャートの後半では、音読・シャドーイング・英会話とスピーキングの練習箇所が多くあり、嫌でも発音しないといけないからです。比較的早いタイミングで発音をしっかり練習しておけば、これからどんな教材も発音する際に、その練習が何度も出来るわけです。カタカナ英語発音が抜けきれない状態でそのまま音読やディクテーションを行うと、そのまま変な癖が付いてしまいます。

春樹も聞き取れない英語を話してネイティブの先生に怒られた経験があります。

 

まあ、ただ、ここで矛盾することを敢えて言ってしまいますが、ぶっちゃけビジネスや実際の会話でそんなに相手が発音気にしているかと言うと、そんなにって感じです。「あなた、発音が綺麗だね」とか「英語が上手ね」とか言われますが、それで終わりです。実際には語彙力だとか、相手の話をしっかり聞いて理解しているかとか、その人そのものの考え方だとか人間性だとか、情熱とかやる気だとか、究極的にはそういう話になってきます。

 

 

 

ソフトバンクの孫社長の動画を見てみたらわかりますが、お世辞にも、とても流暢な英語には聞こえません。ですが、何不自由なく英語で意思疎通が取れていますし、寧ろ言葉の節々に熱意を感じますね。寧ろ、ちょっとカタカナ英語じみた発音が、少し愛嬌のある彼の性格が良く現れていて、逆に彼のキャラを形づくっているとも言えると思います。簡単な英語を自分が出来るレベルを理解して喋っており、ただ言いたいことははっきり伝わっています。

春樹の勤務先の社長なんかも、決して発音は上手くありませんが、熱意だけは伝わってくるので、それで周りを巻き込んで動かしている笑 まあ基本的な英語力は当然必要にはなってきますが、ビジネスなどの勝負の世界になってくると、もはや人間力とか総合力が大きく影響してきますね、発音云々よりも。

なので、最低限、聞き取ってもらえるレベル、何度も聞き返されないようなレベルの発音は必要ですが、あまり発音に時間を掛けすぎても仕方ないです。なので、語彙を増やしたり、英会話してスピーキング・リスニングを鍛えるなど、他のスキルを伸ばしていったほうが、総合的な英語力は上がると思います。もちろん、完璧な発音に近づきたい!という人はこれらの教材を中心にバリバリ練習しましょう。

 

英語耳
フォニックス

 

 

6. 暗記しては意味がない

目的は暗記ではなく、無意識的かつ素早く英作文する能力を身につけること。先に言ったように、瞬発力を鍛えることが目的なので、同じ教材を何回もやって暗記してしまっては意味がないです。単語や熟語、文法は暗記して覚えて、実際に使って身につける必要がありますが、瞬間英作文の簡単な文を暗記してしまってはあまり意味がない、というか、本来の目的からは外れてしまいますね。

もちろん、決まった定型文や言い回しなどは覚えた方がいいですが、でもこのステップも目的は、「自分で思ったことを素早く英語で表現できるか」ということなので、単語や熟語の暗記は別に行うべきだとは思います。

 

 

7. 最初から完璧を目指す必要はない

ポイントは、簡単な英文でも、瞬間的に・瞬発的に会話できるための土台づくり。なので、最初の方でもお伝えしましたが、最初から完璧なんて目指す必要はないです。普段喋らない言葉をいきなり自分の頭の中で考えて文章を組み立てる訳ですから、そんなに肩を張る必要な無いですよ。最初から完璧を目指す必要はない。

春樹も最初は、うーんと悩みながら、なかなか自然とスムーズに英語が出てこない、英文が考えられない自分にイライラしていました。でも、最初なんてそんなもんです。先を見据えて、ただ少しずつ着実に慣れていきましょう。耳にタコが出来るくらい他の人に言われ、英会話スクールの先生に言われ、また多くの英語系ブログで言っていると思いますが、継続する以外に道はないのです。

今この瞬間出来なくてもいいじゃないですか。もっと先、1年先、2年先、いや5年先くらいでもいい、英語が話せるあなたになっていればいいのです。長期スパンで、先をずっと見据えて、少しずつでもいいので上達していきましょう。

このステップは、いわば実践英会話の前の事前練習のようなものです。このステップをようやく終えたら、次は最終ステップである、英会話学校やオンライン英会話で実践的な会話を行います。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です