海外出張, 海外日記

商社マンのある1日:海外編

前日の疲れも十分に取れないまま、翌朝を迎える。

日本とは何もかもかけ離れた環境は、心地よいストレスでもあるが、非日常を体験させてくれる刺激でもある。これが好きになれるかどうかは、その人自身の正確や気質によるものが大きいかもしれないが、旅行や、まだ見ぬ土地へ行くことが好きだというのであれば、概ね楽しめることと思う。

 

 

ホテルで朝食

ホテルのバイキングで朝食を済ませる。朝からアポが入っている場合は、ゆっくり朝食を取る時間も無いことが多い。ホテルの朝食は楽しみの一つでもあるので、多少睡眠時間が削られたとしても、早めに起きて朝食を必ず取るよようにしている。

 

その日の訪問客先の場所が、ホテルから随分離れたところもあることも少なく、その場合車で片道2−3時間かかるなんてことも少なくない。ホテルの朝食開始時間よりも早くホテルを出発しなければならない場合も時にはあり、そんなときは朝食にすらありつけないなんて事態も起こる。だから、海外出張に行く時は、かならず簡単に食べれる非常食のようなものを必ず持っていくようにしている。カロリーメイトとかが多いかな。因みに、カロリーメイトは出張先では結構評判がいい。(笑) かなり美味しかったようで、おかわりをねだられたが、俺の貴重な非常食なので、その時は丁重にお断りをした。

 

身支度

朝食を食べる前に済ませることも多い。出張時の服装は、日本で普段出社している時と比べて、比較的動きやすくラフな格好であることが多い。ストレッチ性の効いたスラックスに、履き心地はスニーカーな革靴、Yシャツにノーネクタイ。冷房が無駄に効きすぎている場所も多いので、ジャケットは忘れずに。もちろん、お偉いさんが多数出席する大事な商談とかは、ネクタイオンでフォーマルな装いをする。この辺はTPO次第。工場や僻地のような場所に訪問する際は、もう動きやすさ重視。革靴はきつい。

 

客先周り

準備が整ったら、ホテルを出発し、事前にアポを取っておいた客先を回る。基本、ホテルや専属のドライバーに車を運転してもらうので、車中では自由に何でも出来る。メールやチャットで客先や取引先と交信したり、日本と電話することも多い。車の中は、海外出張者にとってはオフィスも同然だ。車酔いしやすい自分にとっては、車に揺られながら文章をみたりすると、気持ち悪くなることも少なくない。全然車酔いしない人が羨ましいわ。。

 

ホテルから直接訪問出来ないような場所に客先が居ることもあるので、出張先の国内線を使って移動することもある。サービスは、、、あまり期待しないほうがいいと思う。因みに、写真のようなプロペラ機は強風でめっちゃ揺れます。一時期、もの凄い強風で大雨の中をプロペラ機で飛んだことがあって、その時はもうジェットコースターに乗ってるんかと思うくらいに縦揺れが半端なく、めちゃめちゃ怖かったことを鮮明に覚えている。図体デカいジャンボジェットの方が安定してて、風に影響されにくいんだよね。

 

 

廃墟みたいな僻地、スラム街のような貧困エリアに行くこともある。ここまで来るともう、出張というよりはアドベンチャー、冒険と言った方が表現としては適切なのかもしれない。そしてこんな場所にも、意外と大きな会社が事務所を構えていたり、独自のルートや商品で商売を展開していたりする。

 

ランチ

腹が減っては戦も仕事も出来ぬ。出張時に泊まっていない、比較的高級そうなホテルにランチだけ食べにいったりもする。中華・イタリアン・欧州料理、基本的に何でも揃っていることが多い。お客さんのおごりで、地元の美味しいローカル食堂とかに連れていってもらうこともある。はやり、現地で美味しいものは現地の人に聞くのが一番だ。

出張時だと、食事がほぼ唯一に近い楽しみだから、カロリーとか栄養とかあんまり気にせずに食べたいものを食べることが多い。車に乗っているだけとはいえ、異国の地で何軒もお客さんを訪問していると、環境が日本と根本的に異なるせいか、けっこう体力を消耗するものだ。

 

客先周り(ランチ後)

ランチ後もアポは基本詰まっている。海外出張時に、暇な時間なんてものは基本ない。客先訪問、訪問したらレポート作成、日本側とのやり取り、日々動いている案件のフォロー、翌日以降のアポの調整。。。なんか、複数人とデートしたりするのになんか似ている気もする。こんな感じで出張中はほぼフル稼働なので、アポとアポの間の車移動中は寝ていることがほとんど。マジで、これは海外出張した人なら全員同意してくれると思うのだが、移動中の睡魔はやばい。客先訪問を終えて、車に乗り込んで、気づいたら寝てて、また次気づいたら、次の訪問先に到着してた、なんてこともあったくらい。

 

空いた時間でレポート作成

アポの間で時間がある時は、カフェに寄ってレポートを仕上げることもある。訪問した直後が一番覚えているし、翌日以降になったらメモ取っていても覚えている部分が大分限られているなんてことも。とにかく、レポートを簡単でもいいからサッサと書き上げて、社内に報告。出張先現場のフレッシュな情報を早く報告するように心がけている。

この辺のマメさというか、レポートも本当に大事。あとで備忘録として見返すことにも使えるし、客先と直接会って入手した情報は貴重、会社の財産にもなるからだ。直接、お客さんに会わないと聞けない情報も少なくなく、やっぱりコロナ禍とは言え、直接面と向かって会うのはなんだかんだで大事。

 

 

帰路に就く

長い1日の客先訪問とミッションを終え、ホテルに帰る。夕日はどこの国でも美しい。

車中でレポート作成に集中することもあれば、すっかり爆睡してしまうこともある。

 

 

ホテルへ帰着

辺りは既に真っ暗。

帰る途中に渋滞に巻き込まれることもしばしば。帰宅ラッシュというのはどこの国でも共通なのだ。

ホテルに到着するなり、真っ先にシャワーを浴びて一日の汚れを落とす。

 

 

ホテルで夕食

お楽しみの夕食・晩酌タイム。この時のために今日1日頑張ってきたと言っても過言ではない。異国の地で飲む酒はうまい。非日常を味わえる。更に、会社の経費なので、精神的な金銭ダメージも負わなくて済むというメリットもある。他人の金で飲んでる、という訳じゃないが。結局、自分達で稼いだお金の一部ではあるので。そういった高揚感も確かにあるにはある。

 

 

レポート作成

夕食後も仕事は続く、時もある。重要な訪問先や案件であれば、その日にレポートを仕上げないといけない。睡眠時間が短くなることもしばしば。酒が入っていると睡魔も襲ってくる。その日はさっさと寝て、翌朝早朝に書く場合もある。

 

 

入浴

もちろん、バスタブがあれば、の話。ホテルによってはバスタブがないことも多い。シャワーだけとかね。もうね、出張で客先回りまくったあとに久しぶりに入るお風呂の格別さと言ったら、もう最高だね。特に、飛行機の長距離移動が続いたり、バスタブがないホテルに連泊だったりすると、ホント湯船に浸かることの嬉しさがこれでもかってくらいにこみ上げてくるのよ(笑)。

 

就寝

やっとこさ、就寝の時間。日付が変わっていることの方が多い。ふかふかのベッドに包まれながら、明日の仕事に向けて充電の時間。1日中客先訪問をしたら、自然と疲れも溜まっているので、秒で寝れる。

また、海外出張の明日が始まる。。。。

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