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島国・日本は今も鎖国状態

当たり前ですが、皆さんご存知の通り、日本は島国です。
今日はこの当たり前な本当の意味を掘り下げます。

海に囲まれた四季豊かな列島、日本国。
かつて欧州からは「極東」と言われ、異国の地としてされてきました。
なぜ東なのかと言うと、既にご存知の人も多いかと思いますが、
欧州から見た場合の世界地図はヨーロッパ大陸が地図の中心となるため、
日本は地図上では右端、つまり極東に位置する訳です。

シルクロードの最果てとも言える異国の地であるので
独自の文化が成長してきました。
大昔はネットもなく、外国の情報が拡散するにもかなりの時間がかかりました。
今でこそ飛行機で自由に世界中を行き来できますが、
昔は遣唐史や政府の使節団など、ごく限られた政府関連トップの人間しか
外国など渡ることはできず、日本国の文化はある意味閉鎖的、
よく言えば、どこの外国にも染まらない、異色の独自文化が栄えました。

四方を海に囲まれた島国である点も、ある意味特異と言えます。
もちろん、日本以外にも島国なんて腐るほどあります。
でも、例えば東南アジアのマレーシアやフィリピンなどは島国ですが、
国同士が地理学上近くにあり、隣接していることが多くため
移動は船であっても比較的容易でした。
欧州諸国なんかもそうですね。

かたや、日本は近くにある国と言っても
せいぜい中国、韓国、北朝鮮くらいです。
(※現在の国名です。かつては高麗とか、なんとか呼ばれてましたね)
東から南以降は、広大な太平洋が広がっています。
アメリカ大陸の人間が、わざわざ太平洋を横断して日本に
上陸するなんてこと、ありえなかった訳です。
身の危険を冒してまで、太平洋を渡る人なんてまずいなかった。
日本それ自体の存在すら、知らなかった、知られていなかった。

飛行機ももちろん使えませんでした。
日本国への移動手段は船くらいしかありませんでした、かつては。
船舶が使えるなんて、一般人にはとても出来ませんでしたし、
戦争で攻め込んでくる中国なんかがもっぱらな時代でしたから。
わざわざ日本に上陸する目的なんて、戦争以外に考えられなかった訳です。

だからこそ、異色の文化・技術が栄えました。
多くは中国大陸や朝鮮半島から流入してきた文化の影響を受けながらも、
それらを吸収しつつ、独自の文化が栄えました。


お寺や神社、城と言った建造物、
日本語、
忍者や侍、日本刀、
魚を中心とする食文化、寿司、ラーメン、
江戸時代のエコシステム、
高度経済成長による多能工、
カイゼンを極める特質、
トヨタのカンバン方式、
もったいない、という文化、
そして近代に至っては漫画やアニメ、等々。


これはほんの一例、他にもまだまだあります。
世界に誇る技術力の高さ安心の品質も、島国であることは
少なからず影響しています。



ですが、今や世界はフラット化しています。
24時間365日、常時ネット接続できる毎日。
世界で何か怒ったら、瞬時に全世界に拡散する。
物理的な壁が消え、常時世界とつながる時代。
LCCにより安価な海外旅行ができ、
どんどん外国人も日本を訪れる。
島国であることは、特異な文化を生み出し、
高度な技術と品質を成長させましたが、
今や島国であるメリットなど、ほとんどありません。
常時、世界中の情報が手に入る時代ですから。
情報はすぐに拡散し、模倣され、価値の差異が少なくなります。

かつては、鎖国し、閉鎖的な中で独特な文化を育んできました。
結果論ですが、それが今の日本の強さと価値を生み出しました。
これからの時代は、今度は、積極的に海外に目を向けるべきです。
飽和した市場、
年寄りばかりの高齢化社会、
マスメディアによる情報統制、
モノとサービスがありふれた町、
もう十分、発展しきったから見切りをつけるべきでは?
日本を見捨てろ、とかそういう事を言っているじゃないです。
もっともっと、外の世界に目を向けて、自分の目で、
体験を通して、外国の実情に目を向けるべきです。

私はテレビをほとんど見ないんですが、
この前、久しぶりに見たんですが、なんていうか、
まだこんな番組をやってるのか、くだらんという感じでした。
特に面白くもないのに、ゾンビのように生かしているバラエティ番組、
ほとんど、日本国内のニュースしかやらない各テレビ局、
今でこそ、ようやく外国人が多く登場し、
海外ネタやニュースも数多く取り上げられていますが、
これらの情報は、すべて各テレビ局の分厚いフィルターがかかっている
という事を忘れてはいけません。
真実の情報や、本質や確信をついた情報は遮断されます。



だからこそ、海外で自分の目で見た、聞いた情報、体験というのは
非常に価値があるわけです。
もちろん、日本が既に何もかも飽和しており、
これ以上の価値や差異がなくなってきているという事も大きいです。
自分から情報を取りに行き、自分で外の世界に触れ、
閉鎖したパラダイムからの脱却が非常に重要になります。


鎖国の時代は、もう終わりました。
終わったと思っていましたが、実はまだ終わっていません。
絶賛・鎖国中です。
島国である特異な文化は、繁栄が終わりました。



あなたはどうしますか??

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