コラム・独り言

日本が世界と繋がっている限り、英語は必ず必要とされる

今や、日本は海外とのつながりなしには存続し得ない世界です。

鎖国していた江戸時代、それよりもっと大昔の時代であれば、海外との繋がりは無くとも、何不自由なく生活出来たでしょう。

現代のように石油製品はなく、食物も資源も、島国で且つ山々に囲まれた国、日本。

資源は限られながらも、それなりの自給自足の生活を送る事が出来たかと思います。

 

ただ、高度に近代化した現代は、違う。

農林水産省によると、2020年時点の日本の食料自給率は、約38%だそうです。(カロリーベース)

農林水産省 日本の食料自給率

 

元来、日本という国は狭い島国でありながら、山々が連なるために、平地が他の国と比べて非常に少ないとされています。農作・放牧に適した広い土地がもともと少なく、農業に向いていない土地なのです。

一方で、海に囲まれているため、水産業は昔から盛んで、魚介類は豊富ですね。これは大きな利点と言えます。

 

 

ただそれを含めても、食料自給率が38%と、食料の半分も時刻でまかなえていないのです。ものすごい大雑把ではありますが、日本国民が摂取している食料をカロリーベースで考えた時、食卓の料理の約6割以上は海外産ということになります。(自炊・外食・ファストフード・惣菜など、場所や場面によってはもちろん大きな差はあると思いますが、日本国の総量で考えたとき、カロリーベースでは約38%である、ということは事前に留意してください)

近代化以前は、食事の多様性も今ほどはなく、確実に今よりも栄養価も少なく、種類も豊富でなく、極限られたバリエーションの食事しか無かったでしょう。ですが、今や、街には色んな種類のレストランが溢れています。中華料理、イタリアン、フランス料理、アメリカ起源のハンバーガー、ステーキ、南米やアフリカ各国から輸入した珈琲豆を使用している数多のカフェ・・・

スーパーでは、海外産の安価が食材がズラリと並びます。アメリカ産・オーストラリア産の牛肉、チリ産のサーモン、スペイン産のワイン・・・これらがすべて無くなり、すべて日本産の食材となったら、一体どんなことが起こるでしょうか?

 

きっと、牛肉などは安価な価格は維持出来なくなり、すべて高価な国産のみとなってしまいます。前述したように、大量に牛を育てられる広大な放牧地など無いために、牛肉を生産出来るキャパは海外と比べて非常に限られています。なので、ただでさえ希少な国産牛が争奪戦になり、需要と供給のメカニズムにより、超高価格で取引されることになるでしょう。極限られたルートのみでの販売となり、一般庶民には手の届かない高級食材に姿を変えるだろうと思います。吉野家や松屋なんかの牛丼も、今の低価格なんてとても維持出来ないでしょう。牛丼1杯が2千円とか3千円とか、多分そんな感じの贅沢品になるんだろうと、安易に想像がつきます。

 

牛肉に限らず、あらゆる食材が暴騰、栄養なんて気を使うことが出来ずに、ただお腹を満たすことだけで精一杯になるかもしれません。外食産業は、コロナ以上の大打撃で存続が危うくなり、一部の超高級レストランや、若しくはもとから国産のみで勝負しているような飲食店のみが生き残るでしょう。

 

 

食べ物以外はどうでしょうか?GoogleもAmazonも、iPhoneもYouTubeもNetflixもすべてアメリカ起源、アメリカ発祥の輸入品とも言えるでしょう。いまや、これらの技術・サービス無しには、経済活動は成り立たなくなっているレベルでしょう。趣味や余暇もこれらなしの生活はもはや考えられません。

 

 

一方で、輸出面にも目を向けてみましょう。日本国内の企業で時価総額一位はトヨタ自動車ですが、トヨタはなんと生産の半分以上を海外で行っており、国内生産のうちの約半分は輸出しているとのことです。

 

トヨタの300万台の生産維持は国内販売だけでは無理であり半数以上を輸出しないと成立しない。国内販売が頭打ちという状況下トヨタの輸出比率は58%。他の2社と比較すると倍以上の比率となっている。

https://response.jp/article/2019/03/08/319896.html

つまり、世界生産のうちやく7−8割は海外に販売しており、国内販売は約2割前後しかないのです。

 

トヨタの世界販売のうち日本国内は15%程度とはいえ、国内販売の減少に歯止めが掛からなければ、抜本的な生産体制の見直しにつながる可能性をはらむ。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44528480Y9A500C1L91000/

日本一の企業が、ほとんどを輸出に頼っている。トヨタの売上・利益の大半は海外から稼ぎ出されているのです。これ、私も知りませんでしたが、結構意外ではないでしょうか?もし、仮にトヨタが輸出できなくなるんなんて事態に直面したら、、、存続の危機にも関わってくるかもしれません。日本の稼ぎが激減し、経済への影響は図りしれないでしょう。今まで以上の、過去に例を見ないほどの大量リストラ、そして自殺者の急増、、、、想像したくありませんね。

これは飽くまでトヨタの一例ですが、他のあらゆる業界で同じような悲惨な結末を辿っていくことは、想像に難くありません。

 

 

 

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とまあ、こんな感じで、ちょっとありえない世界をざっと想像してみましたが、如何だったでしょうか?特に食料に関しては、海外からの輸入が途絶えると、奪い合い、争奪戦、食料の暴騰、北斗の拳に近からずとも遠からずの世紀末が到来するかもしれません。まあ、そんな心配はしなくてもいいんですけどね。少なくともあなたが今この記事を読んでいる限り、この先数十年は少なくとも安心していいでしょう。

 

私が伝えたかったことは、それほどまでにして、日本は海外との繋がり無しには存続出来ない状態になっているのです。これは、日本に限らず、程度や種類の差はあれ、他の国にも等しく当てはまることだと思います。それほどまでに、他国の存在なくしては、生きていけない状態、相互依存の関係になっています。そしてその間には、必ずと言っていいほど、英語が共通言語として使われています。

 

これはアメリカが一大超大国、世界の軍事大国、IT技術の震源地、世界金融の中心として君臨しているからに他ならないですが、若し万が一、仮にアメリカが滅ぶようなことがあったとしても、世界の共通言語が英語から他の言語、例えば中国語に切り替わる、なんてことは多分無いでしょう。もう既に、世界の共通言語は英語であり、もう他の言語に切り替わる余地が無いほどに、世界中の隅々にまで浸透しきっているのです。

 

 

 

なので、英語は必ず、この先もずっと、必要とされ続けます。先ほどまでに述べたような悲惨な状況にならない限り。そしてその可能性はほぼゼロに等しいので、そんな心配をする必要はありません。日本が世界と繋がっている限り、その間には必ず英語が存在するのです。そして、その繋がりを支える日本人、その間に立つ日本人というのは、必ず必要とされます。重宝されます。世界との繋がりがなくならない限り、英語が使える人材の需要が無くなることはありません。世界との繋がりはなくならないので、英語の需要は絶対に無くなりません。

 

だから、英語学習は絶対に無駄になんてならないんです。あなたが今この瞬間、英語が必要でなくとも、日本や世界は必要とするのです。確実にこの先の人生の中で、英語をやっていてよかったと思える場面が必ず訪れるはずです。

 

 

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