コラム・独り言

早く親元を卒業しよう 〜毒親に振り回されない人生に

 

 

自分の親が毒親だと思ったことはあるだろうか。無いのであれば、この記事からはすぐに立ち去って欲しい。そんなあなたには、家庭環境があまりにも違い過ぎるから、この記事を読んでもピンと来ないだろうし、私の親はそんなことない!と憤慨して気を悪くするかもしれない。

少しでも、自分の親に毒親気質があると思うならば、若しくは、親と何か問題を抱えているならば、このまま読み進めて言って欲しい。あなたにただ共感して欲しいとか、そういう事を言っているのではない。解決策にはならないかもしれないが、若し悩んでいたり、日頃の親との付き合い方に引っかかりや違和感を感じているのであれば、何か転機になるきっかけ程度には、なるかもしれない。

 

 

毒親とはさっさと距離を置くべき

結論、これだ。これしかない。距離を置くしか無い。物理的にも、精神的にも。若しあなたが実家暮らしで親と一緒に住んでいるのでれば、そこから立ち去る事を真剣に考えた方がいい。正直、何も良いことなどほとんどないのだ。若し毒親でなくて、良識があり、お金持ちで、自分の事をよく分かっていて、心配してくれたとしても、だ。

なぜか?それは一周回って、自分を甘やかすことになるからだ。なんでもサポートしてくれる親がいつまでも健康で、何不自由無くこの先ずっと暮らしていけると思っているのか?そんなことは無い。自分よりも20年、30年近く長く生きているのだ。石器時代の人間の寿命が約30歳前後だったとも言われている。今は医療が発達し、食料も問題無く手に入るが、昔はそんなことは考えられなかった。

金銭的な援助があるから?子を育てる、それは親の責任であるが、子供が成人したら、親元は離れるべきだと思っている。親は子を生んだら育てる義務があるし、成人するまでそれなりの労働的援助・経済的援助をしないといけない。(その資格がない人間は、子供を生むべきではないのかもしれない)

いざシャバに出て、自分で一人暮らしをするとなると、色々分からないことだらけで大変だ。家事洗濯掃除、ゴミ出し、食事、賃貸費用、全部自分がやらないといけない。費用も全部のしかかってくる。それは、一人暮らしを始めた直後は、相当な負担になる。親から開放される自由と引き換えだ。ただ人生はトレードオフだ。長期視点で見て、人生を長いスパンで考えたら、早く親元を卒業して、自分で自分の身を立てることを経験しないといけない。なぜなら、シャバは弱肉強食の世界で、資本主義は強者しか勝てないシビアなゲームだからだ。

親は普通、あなたよりも早く死ぬ。親の支援やサポート、周りの家事、その他諸々のサポートを受けていたタイミングで、急に親からそれらを受けられなくなったタイミングが若し30代や40代だったら?どうだろうか。すぐに一人で生きていくことに順応出来るだろうか?それは、物理的にも、精神的にも、辛いかもしれない。その時にあたふたしてもしょうがない。言い方が悪いのを自覚の上で言うが、あなたが成人したら親はもうこの世にはいない、くらいの覚悟をもって置いたほうがいい。親という人間そのもの、というよりかは、一人の人間から親という人格・役割が消える、くらいの感覚でも良いかもしれない。大事なことは、そういう決別のマインドセットが自分の中で持てるか、それを飲み込めるかだ。

 

また、親からの援助やサポートをいつまでも受けられる訳ではない。親は誰かから援助をもらっているのだろうか?おじ・おば(つまり親の親)から何らかの援助をもらっているかもしれないが、それは裕福な家庭とか地主とか、稀なケースだろう。つまり、遅かれ早かれ、あなたも親と同じように、親の支援やサポートを受けられなくなる時が必ず来るのだ。その経験は正直早ければ早いほうが良い。若いうちから、シャバでの経験をしておくに越したことはない。

 

 

早く実家を出る

進学でも、転職でも、転勤でも、きっかけはなんでもいい。まずは、早く親と物理的な距離を置くべき。これは声を大にして言いたい。理由は何でもいい。あなたが女性なら、男余りの名古屋に引っ越し・転職するでもいいし、逆に男なら、女性余りの福岡に転職・引っ越ししてもいい。もちろん、納得しない親に対しては、それなりの理由を取り繕う必要はあるが。地方や田舎に住んでいるのであれば、都会に出たい、シャバの世界で身を試したい、自分の知らない未知の世界を見てみたい、そんな動機でも構わない。(自分は実際そうだった)

地方に住んでいるのであれば、関東や関西の大都市の企業に就職・転職することも大事だ。業界にこだわらなければ、仕事なんていくらでも溢れている。引越しすることで、自分の実家や地域を客観的な目で見れるし、都会 や他の県など、色んな場所で色んな人と出会い、その地域特有の空気感を経験できることも大きい。実家だけに住んでいると、本当に視野が狭くなる。知っている人も、絡む人もある一定の人々だけ。関わる人の幅も狭くなる。見聞きするものも凝り固まってしまう。

英語や多言語がある程度喋れるのであれば、海外という手もある。英語は他国への引越し・定住という、裏技的アクセスを可能にする。海外での経験は、日本国内で他県・他地域への移住とは異次元のレベルで、新たな目線・世界を客観視出来る目をあなたに与えてくれる。実家での暮らしが、如何に狭い世界、井の中の蛙だという事を痛いほと思い知らされるだろう。

 

 

家庭環境にストレスが溜まっていた子供時代

正直、自分の子供の頃の家庭環境はあまり良いと言える方ではなく、子供ながらやたらストレスが溜まっていた。特に中学・高校時代だろうか。親は、特に母親はいつも怒鳴っていて勉強も集中できなかったし、ストレスが溜まりっぱなしだった。何をするにも親の許可が必要だったし、ゲームの時間は1日30分という意味わからない制限がついていたし。。父と母同士も大半の時間は仲良くなくイラついている関係だったし、嫁姑関係も最悪だった。なんでこんな家庭の悩みで振り回されなきゃならんのか。親に拘束されている不自由な感じもしていて、このつまらなくてストレスが溜まる実家を早く出たくてしょうがなかった。

大学進学を期に、自分は遠い他県へ初めての一人暮らしをすることになった。親からは当時相当反対を受けたが、自分のやりたいことをするにはそこしか無いと言い張り、押し切った。自由と、夢への切符が手に入った。

 

 

進学後・就職後も続く母親の過保護体質

ただ、物理的に距離を置いても、精神的な距離も置ける訳ではない。一時期は気にならない時期もあって、親にも良く接していたが、途中から過保護気味な親に嫌気が指してきた。LINEでは愚痴ばかりで、たまには悩みならいくらでも聞くというスタンスで接していたが、ある時からなんでこれこの人の愚痴に付き合わななきゃならんの?とふと我に帰った。久しぶりに実家に帰った時に大喧嘩になり、なぜか号泣しあい、こんな親を見たくないと、自分の好きな自由な人生を生きろと言ってやった。少なくとも自分はそうしてきたつもりだし、これからもそうしたいし、親とか以前に、一人の人間として自分の道を歩んでほしいと心から思った。親にストレスをさんざ抱えてる自分でも、これは嘘偽りない本心だ。多少は響いたのだろうか。愚痴はその後減っていった。

 

親の人生ではなく、自分自身の人生

いつまでも寄生してたら、寄生虫で一生を終える。親も、子供も、それはお互い様だ。子は親から卒業しないといけないし、親は子から卒業しないといけない。子が成人したら、もうそこに親子の関係は無いと思うべき。それが無理でも、仲の良い友人・戦友・人生の先輩・後輩くらいのライトな感覚の方がうまくいく気がする。でないとお互いに脚を引っ張って、自分の殻を抜け出せず、不幸になってしまう。親子という関係ではなく、一人の人間として見るべき、扱うべき。なぜなら、人生一度切り、杭の無い自分自身の人生を、親や子に振り回されずに送るべきだ。

 

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